正解か不正解かではなく、
自分から発信できる人になることが大切。

サステックは1912年の創業以来、ステンレス鋼の加工・販売に創意工夫を重ね、今では年間約14万tを提供する国内最大級のステンレスコイルセンターとして発展してきました。ステンレス鋼は、高度成長期においては日本のものづくり産業を支え、グローバルマーケットのニーズに応えるとともに、現在ではほぼ100%リサイクル可能な金属として環境対応やエネルギー問題に立ち向かう社会的ミッションを担っています。
ステンレス業界をリードし続ける立場として、私たちはどのように力を発揮していけばいいのか。 その答えは「自立自走」の精神にあるのではないかと考えています。いま世の中で起きていることをよく見て、他人の話ではなく自分の頭で深く考える。10年後、20年 後の社会はどう動いているか?その時に自分たちが果たすべき役割は何で、そのために今日の自分はどう動くべきか?大切なことは、正解か不正解かではなく、自分から発信できる人になることです。
サステックには、さまざまなポジションがあります。野球に例えると、ボールを取るのがうまい人、 打つのがうまい人、走るのが速い人、肩が強い人、策略を練るのが得意な人。それぞれの長所をリスペクトし合う風土も根付いています。 得意分野がまだ見つけられていない人でも、チャレンジしたい気持ちがあれば大丈夫。サステックのユニフォームに袖を通して、ともに走っていきましょう。
代表取締役 社長執行役員 平井 豪

Q.大胆な社内改革を進めているそうですね?
オフィスも、働き方も、業務プロセスも、すべての角度から見直しを行っています。
たとえば、リモートワークに必要なインフラ整備や固定電話の廃止、就業規則の見直し、ペーパーレス化、オフィスの一部をフリーアドレスにしたりロッカールームを設置したり、この一年ほどで変わったことを数え出したらきりがないくらいです。
権限委譲の取り組みや待遇面の見直しのほか、DXを推進する部門も設置して若手メンバーを中心にどんどん変革している最中です。

Q.そこまで改革を進める理由とは?
一番の理由としては「社員にとって魅力ある職場って何だろう?」というところからスタートしました。
もちろん、企業のパーパスや仕事のやりがいが最重要事項であることは言うまでもありません。それはゆっくり語っていくとして、まずは就業環境においてソフト・ハードの両面からしっかり整えることが必要だと考えました。
Q.鉄鋼業界には旧体制イメージがありますが、意外です。
たしかに、鉄鋼業界には古い体質がまだ残っています。もともと「鉄は国家なり」という言葉どおり日本の第二次産業の発展を根底から支えてきた業界ですから、考え方も習慣も古いのです。しかし、時代が大きく変わるなかで、今までどおりのやり方でついていける訳がない。
ステンレス業界のなかでも統合・再編が進んでいるなかで、私たちも親会社とともに、しっかりと将来の姿を描いて前に進んでいかなければならないのです。
私のような世代はこれから先それほど長くいる訳ではないけれど、若い人たちが20年、30年先に「あの時、よくぞ改革を進めてくれた」と思ってもらえるように、いま頑張っているところです。
目標は、業界で生き残ることではなく、数年後にステンレス業界で圧倒的に勝ち残ること。でも、これは単に自分たちだけの話ではなく、業界全体のレベルアップをしていくことに繋がります。
Q.会社をもっと良くしていくために、新入社員たちはどう活躍していけばいいのでしょう?
自分のなかの「チャレンジしたい」という気持ちを大切にしてください。その仕事を「やりたい」と思う人が手掛けたほうが、間違いなく生産性は高いし、個人の成長にもつながります。最初はやったことのないことばかり、それは当たり前です。皆さんが成長できるように、教育体制もしっかりと整えているし、何より周囲の先輩たちが心のやさしい人間ばかりなのでフォローしてくれます。
そして、「新入社員だから」などと遠慮せずに、どんどん自分から発信してください。必ず誰かがその声を聴いてくれますから。
Q.どうすれば、自分から発信できる人になれるのでしょう?
まず「考えるクセ」をつけることです。他人に言われて動くのではなく、自分でシナリオを考えて行動に移すクセをつけていく。
「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、
習慣は人格となり、人格は運命となる」
(作者は諸説あり)
そういう私も、いつも自分に言い聞かせています。
ステンレス業界とその先にある日本のものづくり産業を引っ張っていくために、一緒に走ってくれる人を待っています。
